UNAHATAKEハーブエキス®のαアミラーゼ阻害作用およびαグルコシダーゼ阻害作用を、糖尿病治療薬であるボグリボース(αアミラーゼ)、アガルボース(αグルコシダーゼ)と比較した。参考までに甜茶、柿の葉、クマザサ、バナバの各茶葉も測定した。その結果、炭水化物を二糖類へ分解するαアミラーゼ阻害作用は、ボグリボースとほぼ同等程度の結果が得られた。また、二糖類から単糖類へ分解するαグルコシダーゼ阻害作用は、アガルボースより顕著な生成阻害効果が見られた。なお、αアミラーゼ阻害作用は、UNAHATAKEハーブエキス®を構成する甜茶、柿の葉、バナバの3種類に由来し、αグルコシダーゼ阻害作用は甜茶、柿の葉、クマザサ、バナバの4種類全てに由来すると推定された。
UNAHATAKEハーブエキス®の3DG(3-デオキシグルコソン),ペントシジン、CML(カルボキシメチルリジン)のAGEsの生成抑制作用をアミノグアニジン(抗糖化作用を有する糖尿病合併症治療薬で日本では未承認)と比較した。その結果、3DGに対して、アミノグアニジンとほぼ同等程度の生成阻害効果があり、ペントシジンに対して、UNAHATAKEハーブエキス®のみ生成阻害効果が見られた。また、CMLに対して、UNAHATAKEハーブエキス®は、コラーゲンおよびヒト血清アルブミンとも、アミノグアニジンより顕著な生成阻害効果が見られた。
糖化反応中間体であるグリオキサール(GO)、メチルグリオキサール(MG)、3-デオキシグルコソン(3DG)は、いずれも分子内に2つのカルボニル基(C=O)を有するα-ジカルボニル化合物である。α-ジカルボニル化合物は、反応性に富んでおり、蛋白質間に架橋を形成する。そこで、UNAHATAKEハーブエキス®におけるα-ジカルボニル化合物の架橋分解作用を、α-ジカルボニル化合物を分解できる物質として知られている-フェナシルチアゾリウムブロミド(PTB)と比較した。なお、参考までに甜茶、柿の葉、クマザサ、バナバの各茶葉も測定した。その結果、AGEsの架橋切断作用は、PTBに比較して、より顕著な結果が見られた。なお、AGEsの架橋切断作用は、UNAHATAKEハーブエキス®を構成する甜茶、柿の葉、クマザサ、バナバの4種類全てに由来すると推定された。